2016年12月1日 健康情報

こんにちは!佐藤です!

今日は「痛みは嫌だけど、必要なんだよ。」 って話です。

 

「え?痛いのなんて嫌だし、必要とか意味わかんない!!」

って声が聞こえてきそうですが…(笑)

 

この記事を読んで頂いて、健康に過ごすために、「痛みも必要な物なんだ」っていう意識を少しでも持ってもらえるとうれしいです。

 

「痛み」って何??

“頭痛”、”腰痛”、”お腹が痛い”、”首が痛い”…などなど、「痛」という感じを使うシーンなんて山ほどありますし、「痛い」と感じたことのない人なんていないんじゃないでしょうか??そもそも、「痛み」ってなんなんでしょう??

「痛み」(疼痛)については、国際疼痛学会が1979年に以下のように定義しています。

「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、または組織損傷を起こす可能性があるとき、あるいはそのような損傷の際に表現される、不快な感覚や不快な情動体験。」

 

自分なりにかみ砕くと、「身体のどこかがおかしくなってしまったことや、おかしくなってしまいそう、ということを教えてくれる、不快な信号」といったところでしょうか。

要するに、「痛み」を感じているということは、身体のどこかがおかしいか、おかしくなりそう、ということなんです。

 

じゃあ「痛み止め薬」って…

正直言って、私は「痛み止め薬」があまり好きではありません。

それは先ほどの話のように、「痛み」は身体のどこかがおかしい、おかしくなりそう、という大切な信号なのに、それを止めてしまう薬だからです。

身体が良くなって「痛み」が減ったり止まったりするのであればもちろんOKです。しかし、良くなってもいないのに「痛み」をとめてしまうと、「治療しないといけないよ」とか「まだ治ってないんだよ」といった情報も得られなくなってしまうからです。

 

例えば腰を痛めてしまって、最初の痛みが10だったものが、痛み止め薬を飲まなくても5まで痛みが減ったら、その分治ってきてるんだ、残りの5が0になるように身体をよくしていかなくちゃ、ということを実感できているのだと思います。

 

それが痛み止めを飲んで3まで減った場合、感覚としてはかなりよくなっているけど、実際には7か8ぐらいまでしか良くなってないよ…ということがおこっているかもしれません。

これではどの程度良くなっているのか、ということもわからなくなってしまいますよね。

 

けど…

そうはいいつつも、自分も痛み止め薬を使うことってあると思います。

それは、

 1.痛くて眠れないとき

 2.仕事などでどうしても痛みを止めておかないといけないとき

 3.痛みで気が狂いそうなとき

といったところでしょうか。

 

人の身体は眠っている時に回復します。なので、眠れないのは大打撃です。

痛みに気を取られている場合じゃない!という場面ではやはり使わざるを得ないでしょう。

気が狂う、というのは大げさかもしれませんが、「痛み」があまりに強い場合、「痛み」によって身体が緊張状態になってしまい、それがまた痛みを生み出してしまう場合があります。そうなってしまってはなかなか「痛みスパイラル」から抜け出せなくなってしまうため、痛み止め薬を使ってでも痛みを減らすべきだと思います。

 

で、何が言いたいの?

話が痛み止め薬の方に行ってしまっていましたが、自分がみなさんに言いたいことは、

「痛みを感じとりましょう!」

ということです。

 

 

繰り返しているように、「痛み」は身体の中の大切な信号です。確かに不快な感覚ですが、身体の危険を伝えてくれる信号ですし、逆を言うと身体がどれだけよくなっているかということの判断材料にもなります。

 

「痛いか痛くないか」を感じることももちろんですが、もし「痛み」が出てしまった場合には、その「痛み」がどのような痛みなのか、どのように変化するのかを感じ取ることによって、自分の身体の状態を感じ取ることもできると思います。

 

もちろん「痛み」がでないことが一番ですが、もし出てしまったときには痛み止め薬に頼りすぎず、痛みを感じ取ることもしていただけると、健康維持にも良く立つのではないかな?と思います。