朝起きると腰が痛く、なかなかスムーズに動けない。時間がたつと和らいできて、日中や夕方は大丈夫だけど、一晩寝て朝起きるとまた腰が痛い。

 

そんな状態にお悩みではないでしょうか?

 

そんな悩みの原因は?

朝起きると腰が痛く、なかなかスムーズに動けない。時間がたつと和らいできて、日中や夕方は大丈夫だけど、一晩寝て朝起きるとまた腰が痛い。

 

こんなお悩みの原因は、「筋肉の硬さ」である可能性がとても高いです。

 

夜寝ている間は、筋肉が硬くなる条件がそろっています。

〇あまり身体を動かさない

〇体温が下がる

〇気温が下がる

これらの条件により筋肉が硬くなります。

 

起きて動き始め、時間がたつと和らいでくるのは、気温も体温も上がってきて温まり、筋肉自体も少しずつウォーミングアップされて柔らかくなってくるからだと考えられます。

 

しかし夜また寝るときには、先ほどの3つの条件などにより、筋肉が硬くなり同じことを繰り返してしまうのです。

 

どんな症状がありますか?

症状としては、朝起きると腰が痛く、なかなかスムーズに動けない。時間がたつと和らいできて、日中や夕方は大丈夫だけど、一晩寝て朝起きるとまた腰が痛い、というのがメインではありますが、次のような症状などもある可能性があります。

 

もも裏やふくらはぎが張る

もも前やすねが張る

脚が重だるい

階段を昇るのがツラい

お辞儀をすると腰が張る

 

さらに、次のような症状を感じる場合にはかなり状態が悪くなっている可能性があります。

 

お尻や脚にしびれる感じがある

足先が冷たい

ちょっとした段差や何もないところでつまずく

今にもぎっくり腰をおこしそう

 

どうやってチェックするの?

ご自身でできる検査としては、2つあります。

1つ目はストレッチをすること。2つ目は温めること。

 

温める際は、お風呂でゆっくりあたたまるのがオススメですが、時間が無かったらホッカイロを貼ってもいいかもしれません。

 

この2つのどちらかもしくは両方やって痛みが和らげば、今回ご紹介した症状に当てはまるといっていいと思います。

 

 

くくるにいらした際には、前屈・後屈などの動きがどうなのか、腰・股関節の周りの筋肉のストレッチをして痛みが無いか、どの程度硬いのか、といったことを検査させていただきます。また、感覚異常や筋力低下が無いかどうかなどもチェックをし、腰痛の程度や原因となる筋肉を探し、施術を行います。

 

放っておくとどうなるの?

「朝起きると腰が痛く、なかなかスムーズに動けない。時間がたつと和らいできて、日中や夕方は大丈夫だけど、一晩寝て朝起きるとまた腰が痛い」だけでしたら、我慢してればすむかもしれません。

 

しかし、この状態を放っておくと、次のような、よりひどい状態になってしまう恐れがありますのでご注意ください。

 

〇ぎっくり腰

〇ヘルニア

〇腰の骨の骨折

〇坐骨神経痛

〇変形性関節症

 

それぞれについてご説明します。

 

ぎっくり腰

筋肉はゴムのような性質をもっています。そのため、柔らかければスムーズに伸び縮みしますが、硬くなってしまっているとひび割れが生じたり、伸び縮みがうまくいかずに切れてしまいます。

 

腰でそれが起こるのが、いわゆるぎっくり腰です。

 

硬くて伸び縮みしづらくなっている筋肉に、急に負担がかかることによって、その負担に耐えられずに切れてしまったり傷ついてしまうのです。

 

重いものをもったり、子供を抱っこしたときなどに起こることが多いですが、場合によっては、洗面所で顔を洗おうとしてかがんだだけでグキッといってしまったり、くしゃみをしたときにグキッといってしまうこともあります。

 

ヘルニア

専門的には「腰椎椎間板ヘルニア」といい、背骨の腰の部分のバランスが悪くなり、骨と骨の間のクッションが飛び出してしまう状態です。それにより、飛び出したクッションが神経を刺激し、神経痛やしびれ、麻痺を引き起こしてしまいます。

 

腰の筋肉は、背骨を支える役割をしているため、硬くなった状態が続くと背骨のバランスが崩れ、このヘルニアにつながってしまう恐れがあります。

 

腰の骨の骨折

専門的には「腰椎分離症」といい、腰の背骨の突起部分にひびが入り、その名の通り「分離」してしまう状態です。

 

腰をそると痛い、というのがよくある症状です。

 

骨の突起部分には筋肉がくっついており、筋肉が硬くなっているとこの突起部分を引っ張り続けるため、疲労骨折のような形でひびが入ってしまうこともあります。

 

坐骨神経痛

坐骨神経というのは、人の身体の中で最も太い神経で、腰から出発して足先へと流れています。その途中、筋肉と筋肉の間をすり抜けるようにして流れていくのですが、筋肉が硬くなっていると、そのすき間が狭くなってしまい、神経が圧迫されてしまうことがあります。

 

それにより生じた痛みを「坐骨神経痛」と呼びます。

 

神経痛の特徴としては、神経が圧迫された場所ではなく、それより先に症状が出ることが多いです。

特に坐骨神経痛では、足のしびれ感や太もも・ふくらはぎ・すね・足の感覚異常や筋力低下が起こります。

 

変形性関節症

足首・膝・股関節などの体重のかかる関節に多い、関節の中の軟骨がすり減ってしまう状態をいいます。

 

筋肉は関節を動かしたり支えたりする働きをしていますが、この支えが弱くなってしまうと、軟骨に負担がかかりすり減ってしまうのです。

 

腰痛がそんな関節症につながるの!?なんて思われるかもしれませんが、つながるんです。

腰の筋肉が硬い方はたいていの場合、お尻や太ももの筋肉も硬いです。お互いに引っ張りあっています。

 

筋肉はゴムに似ていて、柔軟性があるほうがその力を発揮しやすい性質をもっています。筋肉が硬いということは、柔軟性が低下しているので、力を十分に発揮できず、関節を支えられずに負担をかけてしまう恐れがあるのです。

 

どんなメニューがあるの?

腰痛アドバンスコースもしくは腰痛ベーシックコースをおススメします。

 

また、はり治療を追加することにより、お悩みを解消するスピードがあがります。

 

家でできることは??

ご自宅では、まずゆっくりとお風呂で温まること。あまり熱くしすぎず、ゆっくり浸かることのできる温度にして長めに入浴するといいでしょう。

 

また、ストレッチをしていただくことをおススメします。じわーっとゆっくり、リラックスできるような強さで、深呼吸をしながらのストレッチが良いでしょう。

 

注意事項

「朝起きると腰が痛く、なかなかスムーズに動けない。時間がたつと和らいできて、日中や夕方は大丈夫だけど、一晩寝て朝起きるとまた腰が痛い。」

 

というお悩みをお持ちの方は、必ず普段の生活の中での習慣やクセが影響しています。そのため、1回の施術で楽になることはあっても、完全に良くなることはありません。1回の施術で楽になったからといって、また何も気にせず生活をしていれば、残念ながら再発してしまいます。お話ししながら、来院ペースの計画を立てますので、焦らず、徐々に良くしていきましょう。

 

私たちもなるべく早く良くなるようにがんばって施術しますが、しっかりとお身体を良くしていくには、みなさまにも生活習慣やクセの見直しをしていただく必要があります。そのためのアドバイスはもちろんさせていただきます。

 

お悩みの解消に向け、力を合わせてがんばりましょう!